皆さんお疲れ様です、サラリーマンサイクリストのシュンです。
人間って体験しないと学習が出来ない事ってありますね。
自転車生活7年目にして初めて自走で帰れないと思った出来事がありました。
今までで一番大きなトラブルって結局パンク位だったのですが、今回のトラブルはチェーンでした。
6月26日(土)11:00頃にその事件は起きました。
ヒルクライム中ギアをインナーローに入れた瞬間にローギアからさらに内側にチェーンが落ち挟まって外れなくなりました。
持っている道具で何とかしようと試みましたがスプロケで中指を切っただけでどうしようもなく途方に暮れました。
指を圧迫止血している間に同行していたA氏があれこれと試してくれて、横には動くけど外すのは難しいからチェーンを切って引き抜く方が可能性があるとの事。
僕のせいで手を汚してもらって申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ミッシングリンク部分で外そうとして10分ほど格闘しましたが素手では外す事が出来ませんでした。専用プライヤーがあれば瞬殺ですが持っていません。
A氏がツールボトルからチェーンカッター付のツールを出してきてくれましたが、切ったら繋げなくてはいけない…。
とは言えこのままではどうにもならないのでA氏が持ってる11S用のミッシングリンクに賭けるしかない状況です。
チェーンをカットして抜ける角度を探りながら引っ張って5分程度で何とか外す事が出来ました。第一弾はクリアです。
後はチェーンを繋ぐ作業ですが、30分程度格闘の末11S用のミッシングリンクで10S用のチェーンを繋ぐのは無理と諦めました。
今となれば汎用性が低くなってしまった機材を使っている事を悔やみました。
近くのショップでコネクトピンを調達するという手もあったのですが、それをやるとまたA氏に手間をかけてしまいますし、そこから一番近くのショップは自分の所が売った客しか相手にしないクソショップです。
色々と悩んだ末に最終手段として外したチェーンブッシュを利用して繋ぐ事にしました。ハッキリ言って邪道です。
A氏にもう一度チェーンカッターを借りて慎重にブッシュを押し込んでいきます。無理矢理押し込んだらカッターのシャフトが曲がり使えなくなるので、真っ直ぐ入るようにジワジワと力を加えたら「パシンっ」といった手応えとともに繋がってくれました。
あの瞬間の安堵感を忘れる事が出来ません。そして暑い中2時間も付き合ってくれたA氏には本当に感謝しかありません。
今でも僕の準備不足と調整不足でご迷惑をお掛けして申し訳ない気持ちでいっぱいです。
お恥ずかしながら私、チェーントラブルは想定していませんでした。
チェーンカッターやミッシングリンクを持ち歩いている人を「心配性な人」位にしか思ってませんでしたが、今なら自分の未熟さを海よりも深く理解しました。
A氏も以前チェーンが切れた経験があり、ツールを持ち歩くようになったと言ってました。
当たり前ですがチェーンが正常に回転しなければ自転車は1㎜も漕いで進む事が出来なくなります。ある意味パンクよりも深刻なトラブルです。
そんなこんなで、何とか無事に(指は怪我したけど)帰ってくる事が出来ました。A氏とご先祖様には感謝です。
帰ってきて早速携帯出来る大きさのミッシングリンクプライヤとチェーンカッター付の携帯工具を発注しました。
そして翌日曜日は天気も微妙だし連日のライドで疲労も溜まっていたので体を休めメンテ日としました。
まずはチェーンを新品に交換。
前のチェーンも殆ど伸びてませんでしたが、再利用のブッシュで繋いだりしてるし縁起も悪いので即廃棄です。
そして時間を掛けてリア変速の調整。
今回トラブったロー側。ガイドプーリーとブッシュが真っ直ぐになるように。
そしてついでにトップ側も調整。こちらもガイドプーリーとブッシュを真っ直ぐで調整。
両方とも少し広めになってましたので、この調整をしっかりしていなかった事が今回のトラブル原因になった可能性が高いです。
調整後は変速も気持ちスムーズになった気がします。
ロードバイクはかなりの長距離を走る道具ですので日ごろのメンテや調整、出先でのトラブル対処能力についての重要さをさらに感じた週末になりました。
まあ人間は痛い目をみて一番大きく成長するのです(笑)
もう二度と経験したくはありませんがいい経験にはなりました。