皆さんお疲れ様です、サラリーマンサイクリストのシュンです。
それは4月6日の帰宅時の事だった。走行距離が10万キロを超えた通勤用車両に乗り込み順調に通り走り出した。
いつも通りの裏道を渋滞を避けて走る。
道中で高齢者マークの小型車両の運転にヒヤっとさせられたが無事に阪奈道路に合流した。
左車線を安全に走行していると微妙に右目の視界が狭い気がする。そう言えばここに来るまでの間も対向車のライトがいつもより眩しく感じていた気がしないでもない。
左目に手を当てて右目の視界を確認したがこの時点では然程問題が無さそうに感じた。
信号待ちは運悪く先頭だ。普段は問題のない対向車のライトが眩しくて気分が悪くなってきた。そしてキラキラとした何かが視界の端に出現するが実際何かがある訳ではない。
下り坂に入るとノイズが入ったようにハッキリ前が見えない状況になり眉間に重みを感じるようになった。
「早く家に辿り着きたい」という思いとは裏腹に、前方をマイペースに走る車両に合わせいつも以上に運転に集中する。
無事に自宅に到着して、何とかいつも通りに駐車し玄関のドアを開けると眉間の重みが痛みに変わった。
久々の片頭痛発作だ。
一直線に食卓に行き椅子にドンと腰かけた。
追い掛けるようにリビングに入ってきた妻から運悪く食事の準備を依頼された。何でも急用で1時間ほど出掛けるそうだ。
若干絶望感はあったが、頭痛の事を説明する方が億劫に感じて無言で動き出した。
料理は全て出来ており皿に分けて食卓に並べるだけなので問題無くこなせたが、症状はいよいよピークを迎え吐き気をもよおしてきた。
立っている事も座っている事も出来ず、急いで鎮痛剤を服用し2階のベッドに倒れ込む。
片頭痛は視覚や聴覚の刺激が痛みを助長する事を数年前に医者から渡された冊子で読んだ記憶があったので、頭まで掛布団を被って可能な限り情報を遮断した。
横になっても酷い二日酔いのような症状が続くが1時間ほど耐えているうちに眠ってしまったようだ。
翌日は早朝4:30に目を覚まし、まず鎮痛剤を服用した。症状は収まっていたが痛みに先回りする形で対策する事が効果的なのは経験上良く知っている。耐えようとするのが一番遠回りで長期化させてしまう要因となるのだ。
症状は完全に収まった訳では無かったが、鎮痛剤のお陰で普通に仕事をこなす事は出来た。
金曜日までは鎮痛剤を服用して過ごした。今は少々眉間に重みを感じてはいるがそれも必要のないレベルである。
数年ぶりの発作の原因は良く分からないが更年期障害のようなものなのかもしれないな。
また白髪が一気に増えた。