皆さんお疲れ様です、サラリーマンサイクリストのシュンです。
4月からほぼ自転車趣味を休み、週末は子供達の付き添いに注力する日々を送っている。
今年6年になった息子達が通っているラグビースクールは土日ともに試合や練習の予定が入っていたりする。
去る週末もそんなこんなで某公式試合へ。
チームで1名だけピッチに降りて写真撮影可との事で前日にコーチから「頼みます」と依頼を受けていた。
プレッシャーで前夜の眠りが浅かった事は言うまでもない。
本体に付属してきた非力な純正200㎜レンズでは心許ないと思っていた所、ママさんから良かったら使って下さいと直前に250㎜の高級レンズをお借りした。
試し撮りしてみたら音もなくフォーカスされる、なんじゃこりゃ。
自分の物と違い過ぎてついつい口元が緩む。
この日は何試合か予定が組まれていて、息子達もいつも通りの感じで目立った活躍をするでもなく試合を消化していった。
この日の最終戦、気合が入りチームの集中力が上がっているのが分かる。お世辞にも強いとは言えないが、嚙み合えば競合チームからもトライを取る力のある子達、いい戦いを見せてくれそうだ。
過去の経験から考えると相手のチームとほぼ互角と思われるが、試合開始直後からスタンドのパスが冴えておりチーム全員の動きが良い。
ファインダー越しに息子の動きをチェックしていたが、トライライン手前の混戦の中パスが回ってきた。
センターのくせしてパワーに自信のある息子は敢えて真ん中に切り込んできた。
相手のタックルを上手くかわし、次の選手二人に掴まれたが強引に振り解き前進あるのみ。
「こいつ狙っているな」
この時の息子の目には必死さの中に貪欲さがあった。
次の瞬間トライラインに思いっきり突っ込んできた。
「ピーーーーーー」
と長めのホイッスルがなり、審判からトライがコールされる。
ある意味試合の中ではよくある風景なのかも知れない。だけど息子にとっては特別な公式戦初トライであった。
3年生3学期からラグビーを始め、以前所属していたチームでは雑魚扱いされて試合にもろくすっぽ出してもらえなかった息子。
今年に入ってから一気に体格が良くなってきた息子。
ゴールデンウィークは兄弟やチームメイトと毎日練習していた息子。
行きの車の中で「大っ嫌いだったラグビーが最近楽しい」と話していた息子。
ついにやりやがった。
チームメイトから祝福の抱擁を受けながら息子は生まれて初めて嬉し涙を流していた。
5年生の秋、試合に出してもらえず悔し涙を流したあの日、こうなる事は予想もしていなかっただろう。良いチームに入れてもらったな。
私自身も目の前で息子の成長を見られ非常に感慨深いものがある。
本当に有難う。
お父さん君の初トライの写真撮る余裕なかったわ。
こぼれ話だが…
この後調子に乗った息子は後半のラストワンプレーで生涯2回目のトライを決めるのであった。