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KENのラグビー奮闘記2【ヒーローズカップ~後編】

皆さんお疲れ様です、サラリーマンサイクリストのシュンです。

 

前回からの続きです。

 

会場は冷たい雨が降り続いており選手たちも体が濡れて寒そうです息子達のチームも雨脚が強まる中昼過ぎにやっと1試合目です。

 

ふと見ると相手チームが7人しか居ません。キッズラグビーは9人制なので2人足らない状況です。そしてピッチにはKENとROYを含む選抜から漏れたメンバーが7人並んでいます。

 

状況は良く分かりませんがどうやら7人対7人で試合をするようですね。息子達のチームも選抜メンバーを一人も入れずどういう意図があるのでしょう。

 

ROYは開始早々逆に出てくる相手に唯一先回り出来たものの、体の大きい相手に吹っ飛ばされて後頭部を強打。そのまま負傷退場となってしまいました。3対1ではどうしようもない。あの位置に走れたROYを褒めてやりたいと思います。逆に言うと3人も簡単にフリーにしてしまうレベルのメンバーです。

 

人数は少なくても別に弱い相手でもなんでもないので、まともにディフェンス出来ずピッチ上はかなり不幸な状態になっています。

 

KENは自主練でやった通り距離を詰めてタックルをしたりボールを持ってアタックをかけたり自分の出来る事を一生懸命やっていましたが、仲間のフォローもなくむなしくボールを奪われトライを取られまくっていました。

 

そして前半戦はKENのアタックからの突破を起点に仲間が1トライ返すのが精一杯でした。

 

後半戦は選抜メンバー中心に総入れ替え。動けるメンバーが中心なので安定的にトライを重ね試合は勝利。前半戦は一体何を狙っていたのでしょうね…。ハーフやスタンドに経験の無い選手をいきなり実戦投入する意図が不明でした。

 

次の試合まで2時間程度空くのですが、選手たちは寒さに凍え、僕も家内も着ている服を脱いでどんどん子供達に渡し暖を取らせている状況でかなり過酷でした。そんな中15:00過ぎから2試合目が始まります。

 

相手は強豪チームなので息子達のチームも最強の選抜メンバーがピッチに立ってますが体の大きさが全然違うやん(汗)案の定ラックが出来ても相手にオーバーを許しトライを連発されます。しかも前半戦のもみ合いの中で息子のチームのセンターが負傷退場。

 

小学生の1年の成長差は大きく、明らかにフィジカルの差によりターンオーバーされているのです。スタンドもボールを大きく前に蹴りますが、相手のフルバックがボールを持って前進しそれを止める事が出来ずトライのチャンスを与えているだけです。

 

後で聞きましたが、監督が前日に蹴るラグビー?をするって言ってたそうです。蹴った後どうするか数パターン練習して身に付けておかないと無理ですよね。

 

この場合、ウィングやセンターをキックと同時に全速力で走らせて相手を潰してラインを上げるのが定石だと思うのですがチーム内で走れている選手は居ませんでした。さらに言うと相手をタックルで上手く止めた所でボールを奪う事は困難だったと思います。

 

後半戦も同様の状況でスタートしましたが、5分経過した辺りで5年生と交代してKENが投入されました。少しでも大きな選手が欲しかったんでしょう。

 

自主練の中で攻撃の時はボールに着いて行って一番最初にオーバーに入るトレーニングをしていたので練習通りに動けていました。これは本来前衛にいるフォワードが中心になるべき仕事なんですけどね。

 

KENは体重も55kg位あって低く当たれるのでオーバー阻止率が高い。一度自分よりも大きな相手をめくってひっくり返していました。それを出来ていたのもKENだけだったと思います。←親の欲目です(笑)

 

しかし戦況は大きく変化する事なくそのまま大敗。彼らのヒーローズカップは終わったのです。

 

目標にしてきた大会で予選敗退しても涙を流す選手もおらず。悔しいと思えるほど完全燃焼出来なかったんでしょうね。

 

僕達親子にとっては単なる通過点に過ぎず、ここから中学に向けて力を付けて行くだけです。2人で練習した内容は全て出せていたと思いますし、粗削りではありましたが2週間でよくここまで成長出来たと思います。

 

そしてKENはポジションをフォワードに転向する事にしたのでした。